新しい家族を求めて
東日本大震災では大勢の方が犠牲になりましたが、ワンちゃんやネコちゃん達も数多く被災しました。仙台市の動物管理センターに飼い主から問い合わせがあったものだけでも、犬は272件、猫は156件だそうです。一方、センターで保護したのは犬170頭、猫100匹。そのうち、犬120頭と猫7匹が無事飼い主のもとへ引き取られたということです。
この数字からすると、ワンちゃんに比べネコちゃんは可哀そうな気もしますが、自立できる社会環境を考えれば、頷ける割合なのかもしれません。それでも、こうして家族に再会できたペットたちは幸せな方ですが、心ならずも離ればなれになり、また一緒に暮らすことができない、ワンちゃんやネコちゃん達が大勢いることでしょう。
こうしたペットたちとの新たな出会いの場を設けて、動物管理センターでは「被災ペットの譲渡会」を開催しています。4月から既に5回開催されましたが、そのかいあって79頭が新たな飼い主と出会うことができました。このニュースをわが家のムサシに報告すると、大震災以来沈みがちな彼の顔にほんの少しだけ微笑みが戻ったようです。