金華ブランド
世界三大漁場と呼ばれる金華山沖漁場からもたらされ、石巻港に水揚げされるカツオ、サバ、ギンザケを「金華ブランド」とよび全国に向かってアピールしています。ブランドと名づけられるからには上級品でなければなりません。例えば、カツオの場合でいえば、脂がのり、石焼ビビンバなどでもひときわ美味しさが引き立ちます。
サバの場合も、金華サバと呼ばれるのは秋サバで、脂がのっていて新鮮なネタはにぎり寿司にすると絶品です。金華サバの味の特徴は、通常のサバと比べ脂と身の旨味が強いにもかかわらず、後味がすっきりしていて魚臭さがなく旨味だけが口に残ります。醤油をはじくほど脂の含有量が多く、冷めても美味しさが際立っています。
しかし、際立っているのは美味しさだけではなく、値段の方も極めて際立っていて、築地ではキロ1万円という値がつくこともあるといいます。その点、ギンザケは養殖なので手ごろな値段で購入できます。天然のサケに押されぎみで、生産量はかつての半分程度に低下していますが、最近は養殖技術が進歩しているので、美味しさは天然ものに負けません。