復興への願いを込めたアクセサリー
フカヒレで有名な気仙沼地方では、サメの歯のアクセサリー造りも行われております。東日本大震災で被害を受けた気仙沼市唐桑のアクセサリー作家佐々木久子さんもその一人で、地元産のサメの歯を使ったアクセサリー製作に取り組んでいます。作品には、今回の大震災に因み「復活の牙」と名づけ、一日も早く笑顔を取り戻してほしいと願っています。
このネーミングは、何度でも生え替わるサメの歯に復活のイメージを重ねて、一つひとつの作品に復興の願いを込めて作り続けています。佐々木さんの専門は調金ですが、半年ほど前に地元の漁師たちに分けてもらったサメの歯に、小ぶりの天然石を組み合わせてネックレスやストラップを手掛けるようになったということです。
佐々木さんは、仙台市にあるさくら野百貨店で30日まで開かれている、宮城県内の作家らのチャリティ展示即売会に、調金作品とともに「復活の牙シリーズ」など約1000点を出品し、来店者から気仙沼らしい作品という評価を受けている。震災でサメ漁の再開が未定なため、在庫も乏しくなっていますが、何とか制作を続けていきたいと意気込んでいます。