ムサシの友達の悲しい最後
わが家のムサシと顔立ちもそっくりな、その名もラブちゃんというワンちゃんが近くに住んでいました。散歩の時間帯が違うので、毎日会うことはできませんでしたが、飼い主は元気のいい御爺さんで何時もかわいがっていました。その御爺さん曰く。「うちのは何時まで経っても落ち着きがないので困ってしまう」と何時も嘆いていました。
ムサシが亡くなってからは、あまり会う機会もなくなっていましたが、散歩の時何時も出会っていたワンちゃんの飼い主に聞いたところによると、あの3月の大震災でなくなってしまったということです。ラブちゃんはやんちゃだとはいうものの、特に悪さをするわけではなかったので、ムサシは、元気のいい若い衆とでも思っていたのでしょう。
突然の津波にみまわれ、ラブちゃんを連れて避難することができなかったらしいのですが、水が引いたのちには懸命に探したそうです。しかし行方はようとして知れなかったと聞いていましたが、しばらくして遺体で見つかったということです。飼い主の御爺さんにはかける言葉もあれませんが、わが家でもムサシと一緒にご冥福をお祈りしています。