ワラビのおひたし
ゼンマイは湿った場所に生えているが、ワラビは日当たりのよい山野でみかけます。くせがない山菜ですが、少しぬめりがある割には歯応えがよいので、おひたしにして食べるのが一番でしょう。ところがこのワラビ、ゼンマイと同じようにアクが強く、これを抜くのに一工夫しなければならないのが難点といえるかもしれません。
そのアクの抜き方ですが、木灰または重曹を使うのがコツです。まず、ワラビを根元の硬い部分を切り落とし、手袋をかけて穂先をもみ落とします。容器に入れたワラビに約1割程度の木灰をふりかけ、ワラビが隠れるくらいの熱湯を注ぎます。この時、ムラが出ないように上下からよくかき混ぜ、浮き上がらないように軽い押しぶたをして重しを乗せて一晩寝かせます。
かじってみてアクが抜けたら、よく水洗いします。木灰がない時は、ワラビ1?に対して重曹小さじ一杯を煮立てたお湯に溶かしてワラビに注ぎます。おひたしの他には、和え物、煮物、汁物、漬物などにして食べられますが、やっぱり苦いといって敬遠されることもありますが、それがまたワラビらしいというひともあるなど様々です。