がれきの中の小さなコンビニ
大震災で殆どの住民が被災した南三陸町に小さなコンビニが開店しました。この場所は「セブン?イレブン志津川天王前店」があった所の駐車場です。移動販売車と小さなテントだけの青空店舗ですが、家族5人が力を合わせて懸命に運営しています。志津川地区の津波浸水地域で商店が開店したのは初めてということもあり、地元の人の来店が多いようです。
店主の渡辺隆さんによると、脱サラして開いた店を自ら20時間も働き軌道にのせたという。被災前は渡辺さん夫妻だけが店頭に立っていましたが、再開後は小学6年生の長女を含め総勢5人が協力し合い、がれきの町に明るい声が響き渡っています。支援物資にはない生菓子や乳製品などが買えるとあり、お客様の評判も上々のようです。
渡辺さんは「今まで店を支えてくれたお客様の少しでも役に立ちたい。家族で協力し合い、いつかまたこの町に店を構えたい」と話している。これほどの被害に遭いながら、地元への愛着をひたすら持ち続ける人々の心は最大限に尊重しなければ真の復興にはなり得ない。店はお客さんのものという商売の原点が脈々と生きているのは何よりも心強い気がします。