みやぎの明治村(その1)
登米市(旧登米町)は、武家屋敷をはじめとする古い街並みが残っていることで知られていますが、グルメの町としても知られるようになりました。最近話題なのが「油麩丼」ですが、油で揚げた麩をカツに見立て卵でとじた丼で、30年ほど前から作られていました。昨年は、「B級ご当地グルメまちおこし団体連絡協議会」に参加が認められ、「八戸の煎餅汁」「横手のやきそば」とともに、全国区のB級グルメになっています。
町内では11軒ほどの食堂がメニューに入れていますが、油麩丼発祥の店といわれる「海老紋」、大正11年創業の「つか勇食堂」などが特に有名です。「油麩丼」は単品もありますが、もう一つの名物料理である「はっと汁」がついたセットも魅力です。油麩の製造元は町内には2軒ありますが、通称町屋敷とよばれる商店街にあるのが熊本油麩店です。
ここでは「油麩」の他に「はっと粉」「登米粉めん」なども扱っています。「登米粉めん」はタイ料理などに使われる麺と同様の米麺で上品な味です。もう一軒の油麩店は、町の南にある鈴木麩やという店です。こちらも創業100年という老舗で、手作りの揚げ麩が2本300円という安さで、古き良き時代の心意気が伝わってきます。