頑固なムサシ
わが家のムサシは、大抵のことは空気を読みとって次の展開を予測する能力に長けていました。そのムサシがどうしても私たちの意図を理解してくれないことに落胆させられたことがあります。それは、怪我をした時などに巻く包帯がとても嫌いだったことです。注射嫌いは何とか克服できたのに、どうしてなのか理解できませんでした。
話は変わりますが、大分県の高崎山自然公園のボスザルだったゴルゴ君が、行くえ不明になっているというニュースが先日テレビでありました。彼は11年3ケ月という長期政権を維持てして来ましたが、ついに昨年11月に失脚してしまいました。しかし、その後もナンバー2の座に留まり、復権の機会を窺っているかのようだったとも報じられています。
その彼が突然グループ(群れ)の中から姿を消してしまったということです。関係者の話によると彼はもう生きてはいないのではないかという。わが家のムサシにしてもゴルゴ君にしても、単なる習性ではなく独特の哲学のようなものが感じられます。私たちはこの拘りを勝手に頑固だと解釈しているに過ぎないのかもしれませんね。