栗駒山の山開き
夏山のシーズンの始まりを告げる夏山開きが5月23日、中央コース登山口の「いわかがみ平」で行われることになりました。栗原市と林野庁の関係者や山岳部隊などが登山道を調査して安全を確認しました。岩手・宮城内陸地震の影響で昨年は行われなかった宮城県側からの登山者のために2年ぶりに行われることになったものです。
安全が確認されたのは中央コースと湯浜コース、羽後岐街道の世界谷地から大地沢付近です。東栗駒コースについては、登山道が荒れていることと大量の雪解け水が流れているため、当分は控えるように市では呼びかけています。また、地震で変化した栗駒山麓の地形や景観を研究と観光、災害教育にどのように活用するかを話し合う委員会を設置しました。
円錐状のすそ野をもつ、コニーデ型の活火山である栗駒山は、見事な群落をなす高山植物や原生林に恵まれおり、東北地方のほぼ中央に位置しています。山頂からは月山、鳥海山、蔵王連峰、駒ヶ岳、早池峰山、そして太平洋まで一望できるほどの景勝地として知られています。山麓には150種に及ぶ高山植物が群生し、見事なお花畑をなしています。