みやぎの山菜
宮城県は南北に連なる奥羽山脈系の山々と里山が一帯となり、山菜の宝庫と呼ばれる地域が方々にあります。山菜は標高や土地の条件などによって、採れる時期や種類が異なります。春になると一番にお目にかかれるのはフキノトウですが、これは近くの畑や土手などで見つけることができます。また、タラノメ、ワラビなども採れます。
少し山奥に入るとコゴミやアイコなどもあります。山菜を美味しく食べるコツは、それぞれの旬を知っておくことが大切ですが、その土地ならではの知恵が生かされています。そのコツは、まず採ったら早めに処理することです。そしてあまりゆで過ぎないこと、アクを抜き過ぎないことに注意することが大切です。
山菜特有の味と香りを生かした素朴な味付けをするためのポイントは、アクを抜き過ぎないことにあるというと意外に感じるかもしれませんが、アクの弱いものはゆでて水にさらす程度で十分です。強いものは木炭や重曹を使います。山菜の味はアクそのものが独特の風味の素だからです。殆どの山菜はおひたしか天ぷらにしていただくととても美味しい。