デリシャストマト(その1)
「デリシャストマト」とは全国でも数十軒しか栽培していないという貴重なトマトです。このトマトづくりに取り組んでいるのが、大崎市鹿島台の6軒の農家です。今野文隆さんが代表を務めている「デリシャスファーム」では、独自の方法を取り入れてデリシャストマトを栽培していますが、30年ほど前に糖度の高いフルーツトマトの栽培を始めました。
今では規模を拡大させ、デリシャストマトを地域ブランドとして確立させました。「幻の種」と言われる「玉光デリシャストマト」の品種・デリシャストマト栽培は、土づくりから始まり、種まき後、約1週間で発芽、約30日で本葉が伸び始め、約100日で小さな実をつけます。デリケートな品種であるデリシャストマトには、温度と湿度の管理が欠かせません。
水を調整して、糖度の高いトマトに仕上げます。種まきから約180日で収穫時期を迎えますが、トマトにお目にかかれるのは2月から7月までの半年間だけです。「水分管理など、マニュアルがある分けでないので、自分で判断するしかない。失敗は2度とくり返さないという気持ちで毎年土づくりからやっています」と今野さんは言います。