みやぎ蔵王三源郷
梅源郷と桃源郷、水源郷、3つ郷を合わせて、みやぎ蔵王三源郷と呼ぶ。梅源郷は梅の郷・村田町、桃源郷は桃の郷・蔵王町、水源郷は水の郷・川崎町だ。蔵王連峰とその麓に位置する3つの町が、産業、文化、経済、観光等多面的な連携を図り、広域な地域振興を目指そうと、みやぎ蔵王山源郷推進協議会を立ち上げた。イベントの開催など観光誘致はもとより、交通環境の整備等さまざまな分野で協力し合ってといくとのことだ。蔵王山麓に広がる自然豊かな風土と、そこで育まれる滋味あふれる食材、人のぬくもり...。晩秋の風情を堪能しながら、3つの郷を訪れてみたい。
仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として賑わいを見せた村田町。中心部には豪壮な蔵造りの建物が残り、「蔵の街並み」として往時の姿を今に伝えている。現在も営業を続けている店やカフェとして利用されている店蔵もあり、内部をじっくりと見ることができる。ゆっくりと時間をかけてそぞろ歩きを楽しみたい。他にも日本武尊ゆかりの白鳥神社、姥ケ懐民話の里・ふるさとおとぎ苑、谷山自然公園など、歴史と自然に触れるスポットが揃う。体験ができるガラスや草木染の工房も見逃せない。蔵王山麓の自然の恵みを生かした、伝統食品づくりが盛んなのも特徴のひとつ。それらの美味は、道の駅村田に並んでいるので、ぜひ立ち寄ってみてみることを薦めたい。
そうした店のひとつである、桜中味噌店は、長年にわたり、村田町で味噌づくりを続けてきた老舗。蔵王連峰の恵みの水、宮城県産の米と大豆(ミヤギシロメ)、天塩のみを使い、添加物を一切使用せずこだわりを持って丁寧な醸造を行っている。"生きている"天然醸造味噌の豊かな味わいを楽しみたい。そして、もう一つ挙げたいのは「クリーンパール納豆本舗」です。ここでは、「めざすは世界一うまい納豆」と、高い志を持って納豆づくりに取り組んでいる。吟味した素材でつくる納豆は、ラインナップも豊富。銘柄を決めてリピートするファンもいるそうだ。納豆パスタや納豆ヌードル、チョコ納豆など、納豆関連のアイディア商品も多彩にそろう。