みやぎの「丼」(その2)(2137)
仙台市から車で40分の場所にある塩釜海産物仲卸市場。ここでは「マイ海鮮丼」が作れます。全国有数の水揚げを誇る生マグロをはじめ、旬の魚介類が豊富にそろい、活気があふれる。延床面積は約5000㎡。約110店舗が並び、見て歩くだけでも楽しい。マイ海鮮丼作りは市場北東部の6号売場で体験できる。まずは好みの具材を探しに売り場へ。最初に訪れたいのは「マグロならここ」と評判の「丸金松岡商店」。見た目も鮮やかなマグロが並び「試食どうぞ」の声に思わず手が伸びる。
赤身はさっぱりとしていながら程よく脂がのり、舌の上で滑らかにとろける。この時季は秋冬限定の「三陸塩竈ひがしもの」がお薦め。ノドクロやシャコエビなど、多彩な魚介類が所狭しと並ぶのは「丸健渡辺水産」だ。「一口サイズに切ることもできるから気軽にどうぞ」。マイ海鮮丼のためと伝えると、多くの店で刺身用に切ったり殻をむいたりしてくれるのも嬉しい。ここではエビ、キンメダイ、サーモン、ホタテ貝柱をゲット。海鮮丼に彩を添えるイクラは「カネ彦中村水産」で購入。
ここは市場内でも数少ない宮城県産かき適正表示協会認定の店。厳しいルールの下、殻付きのカキなどを販売している。カキやホタテが入った水槽に張った水の透明度も抜群だ。買い物が終わったら、マイ海鮮丼コーナーで味噌汁付きのご飯セットを購入。「きれいに盛り付けられるかな?」の不安をよそに、なかなかの出来栄えに大満足。数人でシェアすれば彩が豊かになり会話も弾む。東洋有数の品揃えを誇る市場ならではのこのサービスを、旅の思い出づくりにぜひ挑戦してみてください。