みやぎの「丼」(その1)
「宮城県産米のご飯と、地元の新鮮な魚介を使った名物を」と、2000年に仙台のすし職人が完成させたのが「仙台づけ丼」。いまや宮城のご当地メニューとして定着し、県内各地のすし店が趣向を凝らした個性豊かな丼を提供している。青葉区国分町の「与五郎寿司」では定番「仙台づけ丼」(1620円)の他、3月末ごろまでの冬限定「炙り牡蠣入り仙台づけ丼」が好評。ふっくら身の締まった旨みたっぷりの宮城産カキを香ばしく炙り、イクラや特性だれに漬け込んだねっとり濃厚な本まぐろ、白身魚など5、6種とともに、宮城県産ササニシキの酢飯にぜいたくにトッピングしている。
次は、いまや定番となった仙台名物・牛たん焼きを丼で味わう。宮城県内外に店舗を展開する牛たん焼きの銘店で提供している「牛たん丼定食」。主役は、ご飯の上に丁寧に重ねられた牛たん。薄くスライスされているので、歯切れがよく食べやすい。噛むほどに広がる旨みと甘辛の特性醤油だれがあいまって、ご飯がすすむ。千切りキャベツや水菜が、ヘルシーさとともに彩をプラスする。ランチタイムはテールスープと新香付きで1404円、ディナータイムは温玉付きで1620円。一部店舗では、あっさりとした特性塩だれで味付けした牛たんが載る「旨塩牛たん丼」も用意。
そしてもう一つは、ステーキなど鉄板料理が人気のレストランが地元のブランド牛肉の魅力を発信しようと、採算度外視で提供する数量限定のランチメニューが「仙台牛ユッケ丼」(1500円)だ。岩沼市産ひとめぼれのご飯の上に、独自に開発した「仙台牛ハム」がたっぷり。赤身と霜降りのバランスが良く柔らかなA5ランクの仙台牛を使用する。卵黄とともに芳醇な脂が口の中で甘くとろけ、牛肉そのもののような濃厚な味わいが広がる。「仙台牛生ハム」は同店の夜メニュー「仙台牛ユッケ」などでも味わえ、お土産用のパック入りも販売している(1620円)・全国発送可)。