みやぎの「丼」(その3)
「南三陸キラキラ丼」は南三陸町を代表するグルメ。東日本大震災より前に町興しの一環として誕生し、同町産の海産物などをふんだんに使った贅沢な丼をリーズナブルに食べられると注目を集めている。丼は4種類あり、3,4月は地元産の春野菜とともに旬の海産物で彩る「キラキラ春丼」、5月から8月にかけてはウニをたっぷりと盛る「キラキラうに丼」、9月から10月は秋の味覚が楽しめる「キラキラ秋旨丼」、11月から2月は宝石のように光るイクラを堪能できる「キラキラいくら丼」を提供する。参加店ごとに味付けや使う食材が異なるので、食べ比べるのも楽しい。
次は仙南の「生シラス丼」。名取市閖上をはじめとする仙南4地区では、昨年7月に日本最北のシラス漁がスタート。水揚げされたばかりの新鮮なシラスをそのまま楽しめる「生しらす丼」の提供が閖上の各店で始まり、注目を集めている。「漁亭浜や 閖上さいかい市場店」の「閖上生しらす丼」は、ねっとりと濃厚で甘みのある生シラスと、さっぱりとした酢飯の愛称が抜群。まずはそのまま食べて生シラスを堪能しよう。途中で醤油をかけたり、ショウガを混ぜたりすると生シラスの香りが引き立ち、味の変化が楽しめる。提供は12月上旬ごろまで。
「松島といえばカキ」思う人も多いのでは。そのまま味わってももちろん美味しいけれど、焼きがきなど店ごとに異なる方法で調理したカキをたっぷりとご飯に盛る「松島かき丼」もお薦め。「お食事とおみやげ処 洗心庵」で年中提供している「かき丼」は、さくさくでジューシーな「カキフライ卵とじにしてご飯に載せる。プリっとした食感で、旨味がしっかりと感じられるカキフライと、だしが効いた優しい味わいの卵とじは、ご飯と一緒に食べるといくらでも箸が進む。松島観光に訪れたら味わってみとはいかがでしよぅ。