青根温泉「物見岩・紅葉台からの眺望」
川崎町は釜房ダムがあることで知られていますが、町の中心部から青根温泉周辺にかけて広大な蔵王連峰の東側にあたるため、標高の高低差が大きい。そのため、紅葉の見ごろが季節の歩みとともに、少しずつ降りてくる様子を楽しめるということです。青根から峩々温泉へ向かう県道を3㎞ほど進むと、左に物見岩と表示された看板と小さな駐車場が見えてくる。
この山道を約800m歩いた先に物見岩があります。360度の眺望を楽しめる場所で、晴れた日は蔵王連峰や太平洋まで見渡すことができます。実を言うと、最近までは雑草が生い茂った道でしたが、ここを新たな観光名所にしようと、地域ぐるみで草刈りに奮闘し、案内板を設置するなどの努力が実った場所です。さらに県道を上っていくと紅葉台に出ます。
ここは、名前の通り見晴らしのよい紅葉スポットで、眼下に濁川渓谷を見下ろし、見事に塗り分けられた紅葉を全身で感じられる場所です。樹間のむこうには山肌が連なりを見せ、背後にも木々が迫っています。四方八方から色彩のシャワーを浴びていると、体の中まで紅葉が染みてくるような気分になってきます。青根では最も早く紅葉を楽しめる場所です。