お母ちゃんの無手勝流健在
先日、テレビを見ていたら、体幹の鍛え方について専門家が解説していました。この手の番組はどれも似たようなもので、最近はあまり新鮮味がなくなってきたような気がします。それはともかく、先生曰く、「体幹がしっかりしているかどうは、目をつぶって片足立ちをし、その体制が30秒間崩れなければ、まずまず」ということでした。何でもすぐに挑戦したがるお母ちゃんは、早速そのポーズをとり、オヤジに向って自慢げに、「これこの通り」とばかり、強制的に注目させた。
するとオヤジは、「お母さんは目をつぶっていないので、それではだめです」と言いました。悔しがりのお母ちゃんは、すぐに目をつぶって再挑戦しましたが、あえなく撃沈しました。せっかくいい気分になっていたお母ちゃんは、収まりがつかず、「少しまけてくれ」と、吐き出すように言いました。当意即妙とは少し違うのかも知れませんが、あまりにも、タイムリーな応答に、「いいよ!」とオヤジも応えていました。何の解決にもならない会話でしたが、丸く治まったのはたしかです。
暫し沈黙が続いたと思ったら、今度はオヤジが、「ツンデレ」て、どういう意味だ?と突然言い出しました。「わかりません」と素直に答えればいいものを、お母ちゃんは「ツンとしてデレッとしている」ことかなあ?と苦し紛れに回答をしました。「ツンデレ」とは、「普段はツンとしているが、二人きりになったりすると照れてしまうキャラのこと」だそうですが、「ツンとしている」というところは当たっています。テストの場合でいえば、50点はもらえるかも知れません。お母ちゃんの運の強さの秘密はこの辺にあるのかも知れません。