北山 資福寺の紅葉
仙台のあじさい寺として有名な資福寺ですが、秋にも訪れたい名所の一つです。特に見事なのは山門からの眺めで、白壁に映えるモミジの紅い色はうっとりするほどの美しさです。巨木も低木も黄色から紅に至る色とりどりの姿を見せ、緑の竹林も風情を添えています。資福寺は、鎌倉時代の1280年頃、米沢高畠の地で長井時秀により建長寺派の寺として建立されたものです。
伊達氏が米沢の領主となった後、1572年に伊達輝宗公が虎哉宗乙和尚を招聘して住持とし、嫡男政宗公の師と頼んだ。その後、1591年に伊達氏の岩出山移封に伴い資福寺も移転しました。さらに1600年仙台谷地小路(東六番町)を経て、1638年に現在地に落ち着きました。境内には、鐘楼、観音堂、大小の書院、回廊に囲まれた枯山水庭園なども配されており、趣の変わる景色に導かれて散策を楽しめる寺です。
6月末から7月中旬の紫陽花の見頃になると、遠方から見学者が訪れます。鎌倉のあじさい寺、名月院には及ばない規模ですが、仙台市内でこれだけのあじさいが堪能できるのは魅力です。さらに、6月の紫陽花の時期になると、資福寺境内の小書院にお抹茶の席が用意されます。この時期だけの特別な空間で、竹林を眺めながらお抹茶と熊谷屋のハッカ糖や白松がモナカ本舗の最中がいただけます。