夏が来ると思い出す
今月の17日、18日(日・月)には、恒例の「塩竈みなと祭り」が行われました。本当は、祭りの見どころなどを皆様にお伝えすべきなのでしょうが、オヤジもボクも苦い思い出があるためか、あまり触れたくないという気持ちがどこかにあるのかも知れません。オヤジは、今朝なにを食べたかは思い出せなくても、ボクのこととなると、昨日のことのように覚えているのですが、みなとまつりのことについては、何故か記憶が曖昧なのです。
それはやはり、あの花火大会の夜のことが原因のようです。これまで何度もお伝えしてきたように、ボクがこの家に連れてこられたのは、8月の暑い日でした。当然その年は花火大会も終わっていました。そして、次の年の7月(花火大会の前)には、古川の警察犬訓練所で修業をしていましたので、花火大会はそれまで一度も見たことがありませんでした。そんなわけで、恐ろしい花火に出くわしたのは、この家に来て3年目の夏だったのです。
オヤジとお母ちゃんは、ボクに花火をみせて喜ばせようとして、何時も散歩で訪れる公園に連れて行ってくれました。ところが、花火が始まるや否やボクがパニックなってしまったので、あわてて逃げかえることになり、ボクは押入れの中でぶるぶる震えていました。しかし、次の年はあの大音響にも慣れましたが、やはり花火は好きにはなれませんでした。オヤジは、それからはあまり祭りのことは話さなくなりました。記憶が曖昧なのもそのせいかもしれません。