18歳以上の選挙権
もはや還暦というおっさんが出かける時、年老いた母親から、おまえ、ハンカチやティシュを持ったか?と心配そうに尋ねられる光景は微笑ましくもある反面、余計なお世話という感じもします。ところが、そのおっさんは自分の息子や娘をどう教育しているのでしょうか?テレビなどのインタビューで、今回の参議院議員選挙について聞かれると、「誰に投票したらよいかわからない」という若い人がかなり多い。
公衆の面前で、こうした心情をあっけらかんと言ってはばからないのが民主主義なのか?と思わず首をかしげてしまいます。この際、本音で言わせてもらえば、そういう人は選挙を棄権するのではなく、選挙権を返上してもらいた気分です。何故ならば、政治について学ぼうと思えば、昔とは比べものにならないくらい、その機会は多くなっているはずです。それにもかかわらず、「誰に投票したらよいかわからない」というのは、明らかにその人の勉強不足・怠慢です。
オヤジの経験談によれば、昔から大事な意思決定には参加せず、「お任せ」という態度に終始している人は、自分にとって有利に働いたときは、「やっぱり自分の睨んだとおりだ」と自慢し、不利になると、「そんなことは頼んだ覚えがない」というものだという。選挙権の行使は権利でもあり義務でもある。これを無駄にする人は、その結果生じた功罪について、全ての責任を負う覚悟が必要です。ボクには選挙権はありませんが、社会の一員として嘆かわしい現状を憂いています。