海君の雄姿
ここ数日の猛暑は体に応えるため、朝の散歩は差し控えるようにしています。オヤジもボクも本当は不本意なのですが、こうも毎日、熱中症で倒れた話が伝えられると、頑固もほどほどにしないと、人に迷惑を掛けてしまってからでは遅いので、2人で相談して自粛することにしました。幸い、一頃より日が沈むのが早くなったので、辺りが暗くなるころになると、少し気温が下がるので、その頃に散歩に出かけるようにしています。
今日も今日とて、大部あたりが暗くなってから出かけたのですが、目がいいお母ちゃんが遠くで動く黒いものを見つけ、海君と叫びました。オヤジはあっけにとられていましたが、その黒い塊がだんだん近づいてくると、やっぱり海君だったのです。しばらくぶりに見る海君は一層たくましくなり、少し貫禄も出てきたようです。それでも、人懐っこい目は相変わらずで、大変喜んでくれました。
よく聞いてみると、彼もこの暑さで、日中はエアコンの前から離れられず、家でゴロゴロしているということでした。それで涼しくなった夜に出かけてきたというわけです。私たちは、お互いの時間帯があまりにも違い過ぎるので、海君に会うのは難しいと考え、半ばあきらめていたのですが、思いがけない再開に心が躍りあがりました。さよならするときも、名残惜しそうにしていましたが、それは私たちも同じでした。