するめいか
日本近海だけでも100種類以上も水揚げされる「いか」は、その8割以上が「するめいか」です。歯切れがよく甘みがあるのが特徴で、東日本では「まいか」とも呼ばれています。するめいかは、秋、冬、春の生まれた時期によって、3つに分けられます。これからの季節に水揚げされるのは秋に生まれたもので、6月初めは小さかったいかが、対馬海流に乗って北上します。
7、8月に大きく成長し、北海道や三陸近海で獲れ、気仙沼や石巻港に水揚げされるようになります。世界では500種類も水揚げされるといういかは、一雨ごとに大きくなるといわれています。それは、陸に雨が降ると、川から海に植物プランクトンが豊富に流れ込み、植物プランクトンをエサとする動物プランクとが増え、さらにこれを食べる小魚が増え、次々と魚が大きく成長するというわけです。
いかは、低脂肪、低カロリー、高タンパク質の大変ヘルシーな食材で、特に魚介類ではトップクラスのタウリンを含んでいます。タウリンは、乳酸が筋肉に溜るのを防ぎ、疲労回復に効果があります。また、アルコールの分解をサポートし、二日酔いを軽減するので、肝臓の健康維持にも役立ちます。さらに、胆汁酸とインスリンの分泌を促進するとともに、コレステロール値の低下にも効果があるほか、低カロリーなので、ダイエットにもお勧めの食材です。