大崎市 緒絶川の藤棚
大崎市の中心部を流れる緒絶川(おだえがわ)は、平安時代に嵯峨天皇に愛された姫が皇后の嫉妬により都を追われ、身を投げたという伝説で知られている名所です。ここには多くの歌人が悲恋の歌枕として詠んだ緒絶橋が架けられ、今もその情緒が感じられます。千手橋と川端金谷不動尊の間では、5月中旬から下旬にかけて藤棚が見ごろを迎え、長い花房が棚から垂れ下がり、緒絶川をまたぐように咲き乱れます。
この時期には、「古川ふじまつり」も開催され、期間中は、緒絶川の代名詞とっなっているコイの放流などイベントが行われ、土曜、日曜には人力車の運行も予定されていますので、名所めぐりが楽しめそうです。緒絶橋のたもとには、200年以上前の酒蔵を改造した「食の蔵 醸室(かむろ)」があり、大崎地方各地の郷土料理や工芸品が販売され、自家野菜の店やイタリアンまで多彩で豊富なグルメが楽しめます。
大小10店舗以上が営業中ですが、昨年秋にオープンした「ふつふつ食堂」が話題になっています。この店は、「発酵食をテーマにしたレストランで、大崎市の発酵食品や地場産品をふんだんに使った食事が「売り」とのことです。さらに、レストランで提供される水は、「鳴子温泉中山平の天然水」を使うことにこだわっています。古川ふじまつりを訪れたら、ぜひ立ち寄ってみたい場所の一つです。