明日はもう節分
東北はまだまだ寒い日が続きますが、それでも明日は節分です。冬独特の鉛色の空が少し開けたかと思うと、日差しは確かに春のもののように感じられます。平凡なわが家には、鬼もいない代わりに福もありませんが、この均衡が何とも言えなく心地よいのです。そんなわけで、わが家の「豆まき」はそっとほんの3粒ほど床に転がすという極めてシンプルなものです。
それでも、よその家から追い出された鬼が入ってきたことは一度もありません。それは、ボクが四六時中見張っているからだと相棒のオヤジはいいますが、そんなことはありません。実のところ、鬼など見かけたことはありません。たぶん、鬼にとっても、最早この地球は棲み心地のよい環境ではなくなったのかも知れません。何せ、鬼より怖い人間で溢れていますからね。いつか鬼にあったらそのことを聞いてみようと思っています。
それにしても、怖い世の中ですよね。「来年こそは平和ないい年にしたい」などとつい先日(去年の暮)口走ってしまいましたが、鬼が笑うどころか、鬼も震え上がるような出来事が次々起こっています。鬼君には少し悪いような気もしますが、「豆まき」を諸悪の根源を断ち切る機会にしたいものだと願っています。この際、人間も鬼も福の神も、そしてボク達犬も一致団結して、悪い奴らを追い出しましょう。