ラ・サルテン
地元の食材を使って、香り立つ本格的なスペイン料理を提供している店が青葉区大町にあります。「ラ・サルテン」といその店のドアを開けると、オリーブオイルとニンニクの豊潤な香りが迎えてくれます。「この香り、どうやって出すのって東京からも料理人が来るんだよ」と、いわれるくらい料理人垂涎の香りを立たせる、オーナーシェフの安原彰一は、小学2年生から料理人を目指し、ホテルオークラの初代料理長にフランス料理を習った。
スペイン料理にひかれてからは、6回スペインへ行って学んできたという、筋金入りの料理探求人です。だからこそスペイン料理の特徴の一つでるオリーブオイルの香りの立たせ方も、群を抜いているのでしょう。生鮮のブラックタイガーを手むきすることから始まるパエリア、牛すじでつくったオニオングラタンスープ、にんにくとオリーブオイルで煮た小海老のアヒージョン等々。新鮮な素材の歯ごたえや甘みを残しつつも、丹念に手をかけた心が躍る味わいです。
米は栗原の契約農家家から、魚介類は三陸産、牛すじは仙台牛と、地産地消を心がけた素材選びをしています。「朝市には30年通っているから、いいものを安く仕入れられるのだ」。これほどの充実度でリーズナブルな料金もそのおかげというわけ。入り口にはワインと色鮮やかな野菜たち、さりげなく大人の香りが漂うお洒落な店内に、焼き上がった贅沢な魚介類の香ばしさとサフランごはんが楽しめる「パエリア」が加わると、より一層食欲を旺盛にさせてくれます。