オヤジの教育方針
今年も残すところ10日になってしまいました。わが家では特に変わったこともなく、1年が過ぎようとしていますが、孫たちは日々成長し頼もしい限りです。震災の年にはまだ小学校の低学年でしたが、今はもう中学生になり、何かといえば受験の話になってしまうようです。ボクの相棒であるオヤジは、何故かこの話になると不機嫌になり、あまり多くを語りません。
実は、そのわけをボクは知っています。それは、子供たちを無理に勉強させることに対して不満を持っているからです。一般的には、勉強すれば学校の成績が上がり、希望した学校に入学できるわけですが、オヤジの考えはちょっと違います。「学校に入りたいから勉強するのではなく、学びたいから学校に入るのだ」というのです。しかし、普通の人には屁理屈にしか聞こえないでしょうね。だから、めったに持論を披露しないのです。
オヤジにとって学校は「勉強を教えてもらう以上に、勉強することの意味や学ぶことの楽しさを教えてもらうところ」なのだそうです。残念ながら今の学校には、そうした機能が欠けているため、「勉強は苦しいもの、憂鬱なもの」と思い込み敬遠してしまう子供も多い。親たちは、こういう子供に「怠け者=出来が悪い子」という烙印を押してしまう。これでは、子供たちが本気で勉強に取り組めるはずがありません。