コロ君の心に灯を
久しぶりにコロ君に会いました。最近は昔のように100mも先から走ってくることはなくなりましたが、私を見つけるとすぐに駆け寄ってくれる姿は変わりません。しかし、先日会ったときは少し様子が違っていました。お父さんが言うには、かろうじて見えていた右目も、いよいよ見えなくなり、ついに光を失ってしまったということでした。それでも、私が声をかけると、駆け寄ってきてくれましたが、やはり元気がありません。
見えないながらも、私を見つめている様子はいつもと同じです。しばらくして、「もう帰ろう」というお父さんの声にこたえ、ゆっくりと歩きだしたコロ君の後ろ姿をムサシとともにしばらく見つめていました。食欲はあるということなので、足腰はしっかりしていますが、やはり、後ろ姿がとても寂しく感じられました。振り返ってみると、いつの間にか、ムサシの友達の中で、コロ君が最後のワンちゃんになってしまいました。
コロ君はわが家のムサシよりもかなり長生きしていることになりますが、もう少し元気でいて欲しいと願っています。明かりが消えたとはいえ、これまでの楽しい日々を思い浮かべれば、心の中にぽっかりと灯がともる筈なので、これからも元気で過ごしてほしいものです。ムサシが言うには、コロ君は毛並もいいし、強い生命力を持っているので、まだまだ長生きできるはずだという。頑張れコロ君!友達がみんな応援しているよ。