伊達いわな
黒川郡大和町の菅原養魚場で養殖されている「伊達いわな」とは、通常のいわなの受精卵に熱を加えることで生まれるそうで、いわゆる「3倍体いわな」と言われています。鱒、あまご、山女魚の3倍体はありますが、「3倍体いわな」は稀なのだそうです。このいわなの売りは、なんといってもその大きさと味のようです。個体は全てメスですが抱卵しません。そのため、栄養が卵にとられないので、どんどん成長するうえ、一年中味も落ちないという。
2年で重さ800gから1㎏になります。普通のいわなが100gから150gなのに比べれば、「3倍体いわな」が如何に大きいかがお分かりいただけると思います。震災後、風評被害から淡水魚の養殖業者が影響を受けたことで、新たな特産品やブランド化を図り、養殖業者の振興につなげたいと宮城県の協力のもと、今年6月から販売しています。出荷できるようになるまでには時間がかかりましたが、大きな一歩を踏み出すことができました。
いわなの食べ方はいろいろありますが、活絞めにして刺身にするのが最高です。川魚独特の臭みも全くありませんし、脂ののった高級な白身と言っていいほどの色と味です。変に手を加えるより素材そのものの味を楽しむのが最高です。また、時間をおいても、アミノ酸が増え、旨味がますことも解りました。三枚におろし、皮を取り除き、そぎ身に切りつけて、器に盛り付けます。