島田飴まつり
毎年12月14日に行われる、大和町の吉岡の八幡神社境内で行われる縁結びのお祭り「島田飴まつり」ては、この日に販売される島田髷(まげ)の形をした「島田飴」を買って帰ると、良縁を授かるという言い伝えがあります。午前9時より社務所で受け付けが始まり、ご祈祷後、御札、御守、島田飴が受け取れます(午後1時から)。江戸時代から、「千代のえにしを八幡様に結ぶあかねの島田飴」といわれ、今日でも大変賑わうお祭りです。
午前10時なりますと、「喜利飴」といって、昔ながらの製法にこだわった、島田飴にならぶ縁起物の飴菓子や「こいむすび」という奉納米も境内で販売されます。この中身は、こいむすび・こいおとめ・恋の香り穂の香の各種三合入りパックです。また、あまざけに仕立てた試飲会もあるということです。そして、祭りの花はなんといっても、奉納花嫁道中行列でしょう。
花嫁道中行列も、午前10時に仲町商店街を出発し、吉岡八幡神社まで巡行します。行列は、いわれにある島田飴奉納の物語を町民有志が中心になって現代に語り継ぐものです。往時の商店街の軒を華やかに飾った「造花飾り」は、祭りに欠かせない感謝の縁起ものでした。今は絶えた伝統の造花技法を、花嫁行列を賑やかに彩る手持ちサイズの「縁起花飾り」として復刻させました。これを道中で気まぐれに振る舞うというのがユニークで、運よく手元に届くと幸せになるとか。