大きすぎるサンダル
わが家のお母ちゃんは無類の洗濯好きです。オヤジとしては、もう少し掃除とバランスをとってほしいと思っているようですが、お母ちゃんに言わせると、「洗濯は、何でも洗濯機に放り込めば、あとは勝手に洗濯機が作業してくれるが、掃除機は、自動とはいっても、手も足も動かさなければならないので、他の仕事ができないのでとても億劫なのだというのです。そんなわけで、洗濯を合理的に済ませるための工夫が随所に見受けられます。
例えば、洗濯ものを干す2階のベランダには、サンダルが用意されていますが、雨が降っても濡れないように、部屋の中にサンダルを収納するため、厚紙でできた箱を置いています。なかなかのアイディアだとは思うのですが、問題は、そのサンダルが大きすぎるのか、それとも箱が小さすぎるのか、洗濯ものを抱えたままで、サンダルを履いたり、脱いだりするのがとても窮屈です。もちろん、お母ちゃんは自分で合理的だと思っているわけですから、特に不満は漏らしません。
しかし、最近は、オヤジが時々洗濯ものを取り込むようになって、不便であることに気がついたようです。確かに、サンダルを小さくするか、箱を大きくすれば済むことなのですが、オヤジ流にいうと、あるものを何でも利用することで、それ以上の不便を強いられることが多いということでしょうか。"お母ちゃんに言ってみたら"と水を向けてみたところ、「40年以上も我慢してきたんだ。もう少し辛抱するよ」という答えが返ってきました。納得。