旬のワカメ
リアス式海岸の宮城県沿岸部は、カキ、ホタテ、ホヤなどの養殖が盛んです。中でも、12月から3月ごろまでが旬のワカメは、今が収穫期の真最中です。ワカメは保存用にするために塩蔵や乾燥物に加工するのが一般的ですが、この時期は、メカブとともに新ものの生が出回ります。新鮮な生をしゃぶしゃぶなどで旬の味を満喫するという楽しみ方も人気です。
ワカメには松島湾で採れるような内湾産と、南三陸町歌津などの外洋産があり、それぞれ歯触りや食味に違いがあります。潮の流れの緩やかな内湾のワカメは柔らかく、癖がないさっぱりした味です。外洋のワカメは潮流にもまれて育つため、葉肉が厚く、しゃきっとして味も濃いという特徴があります。それぞれ、作る料理や好みで使い分けるのがお勧めです。
ワカメは、カルシウムやヨウ素、鉄分などのミネラル、ビタミンといった体内で不足しがちな栄養素を豊富に含んだ食材として年も知られています、アルギン酸(ぬめり成分)をはじめとした植物繊維も豊富に含まれています。そのうえ、低カロリーで栄養価が高いことから、「シーベジタブル(海の野菜)」とも呼ばれています。旬のワカメやメカブで、一足早い春を満喫してみてはいかがでしょう。