中華ぞばの「坂内製麺」
中華そばの「坂内製麺」は、仙台バイパス若林五丁目交差点からすぐそばにあります。名前から想像できるように、製麺所出身の店長と娘さん親子が営む、いま話題の中華そば屋です。店長である坂下順子さんは、以前お兄さんのラーメン屋で使用する麺をつくっていた麺職人でしたが、製麺所を営むうち、自分の手でつくった麺を活かしたラーメンをつくりたいという思いが膨らみ、2010年の9月に現在の店を開きました。
アゴダシ、昆布、椎茸でとったスープは、刻みネギとの相性も抜群で、一口すすれば、澄み切った旨さが胃に染みわたります。自分の味で勝負したいと語る坂内さんが目指しているのは、日本人の舌に合う昔ながらのラーメンです。「また食べたくなる、ほっとするようなラーメン。これだよね!と皆さんに言われる味」。このラーメンは、お客さんにそう言わせる価値が十分に備わっています。
季節に応じて分量を変えてつくるというストレートの中太麺は、つるつるとした舌触りとのど越しを守り続けています。息の合った親子がつくる優しい味の中華そばは、チャーシューやメンマも同じ醤油タレで仕込むのだそうです。店内はカウンター9席のみですが、男性客のみならず、最近は女性のリピーターも増えているということですから、やはり、昔ながらのラーメン党はまだ健在のようですね。