野蒜海岸
野蒜海岸は、砂浜が長く海水浴には絶好で、ウィンドサーフィン、サーフィンにも最適ですが、釣り、舟遊びその他のマリンスポーツで賑わっていたところです。1923年には国から特別名勝の地に指定されました。また、野蒜地区は、仙台と石巻の中間に位置し、比較的交通の便がよく、近くには「かんぽの宿」などの宿泊施設もあるリゾート地として親しまれてきました。
しかし、2011年3月11日の大震災により、野蒜地区や東名地区の景色は一変してしまいました。かんぽの宿はもちろん、JR仙石線の野蒜駅や東名駅も津波にのまれ、線路も原型をとどめていません。平成15年には、線路や駅が500mほど山側に移設されて開通することになっていますが、現在は瓦礫が撤去されただけで、荒涼とした光景が広がっています。
松島の裏側に位置するこの地区は、車で4.5㎞ほど南に走ると、松島湾や仙台の市街地、石巻を一望できる大高森があります。大高森は標高103mの小高い山ですが、松島の景勝の地の象徴である「四大観」の一つに数えられています。今年は、初詣の帰りにご来光に手を合わせるため、大勢の人が立ち寄ったということです。登山口から15分ほどの距離です。