わのしょく二階
葉通り国分町近くにあるビルの2階にあることから、店を「二階」という名前にしたという主人の中森伸さんによれば、「いろいろ考えていたらどれも気恥ずかしくなってそのままつけました」とのこと。しかし、店内は木にこだわったシンプルで洒落た造りで、個室も設けられています。今年で開店2年目という「二階」の絶品は何といっても鍋でしょう。
なかでも自慢の一品は、「蔵王鴨のだんごと仙台せりのしゃぶしゃぶ鍋」で、お客さんから、有名レストランにも出荷している名取の三浦さんの仙台せりを紹介してもらったことから、始まったという鍋メニューです。鴨ガラをコトコト4時間煮込んでとっただし汁に、臭みが少なく脂が美味しい蔵王の鴨肉で作っただんごの組み合わせは、仙台の冬にふさわしいご馳走です。せりも寒くなるとさらに太くなり、よりいっそう旨くなるのだそうです。
盛られたせりは、専用のブラシで根の部分をきれい洗うので、時間がかかりますが、うまさを出すためには欠かせないのだという。「日によっては3㎏3時間根洗いに時間をかけることもあますが、だんだん楽しくなりますよ」と笑う。店主手書きのお品書きは、お酒に合う料理として工夫されたものばかり。しかも、利き酒スタッフがいて品揃えも豊富です。