蔵王エコーラインの紅葉
蔵王連峰を東西に横断し、山形県の上山市と宮城県蔵王町を結ぶ全長26㎞のエコーラインは、大鳥居を起点にして標高が上がるにつれて鮮やかな紅葉が目に入ってきます。海抜700mの地点には「三階滝」があり、そこからの眺めにまず目を奪われます。さらに「不動滝」や「地蔵滝」、駒草平の展望台へと変化にとんだ見どころが次々続く絶好のスポットです。
山頂付近でハイラインへと進めば、刈田神社やエメラルドグリーンの神秘なお釜が迫ってきます。山形県側の山腹には、ブナや白樺などが多く、中丸山、熊野岳、刈田岳など南蔵王の雄大な風景が実に美しい。山頂までの中間地点にある蔵王坊平高原は、やまがた景観デザイン賞に選ばれたほどの絶景ですが、この時期のススキもなかなか風情があります。
また、蔵王連峰には温泉も多く存在し、宮城県側の遠刈田温泉は信仰登山の基地として昔から親しまれてきた湯治場で、神経痛やリウマチ、婦人病などに効能があるといわれています。山形側の上山市にある山形蔵王温泉は、開湯以来1900年といわれ、酸性の硫黄泉は肌と血管を若返らせ、美肌や皮膚病、糖尿病などにも効果が期待される評判の名湯です。