もちっ小屋でん
栗原市一迫にある「もちっ小屋でん」の「しんこもち」は、自家製のうるち米100%の上新粉を原料にしており、しんこ独特のしっとりとした感触と、中のあんこの上品な甘さがマッチした逸品です。大正時代からもち菓子を作り続け、今のご主人で5代目になるということです。5代目を引き受けた平成6年から、農業の6次産業化に取り組んでいるという。
それは、自家米(1次)×加工(2次)×販売(3次)=6次産品であるから、「農政転換」で注目されている6次産業化を実践してきたということなのでしょう。商品ラインも次々増やし、「しんこもち」「やきもち」「米ていら」、そして、新たに「米粉パン」「米粉めん」などにも、「米はとっても働き者」という経営理念のもと、新製品の開発に努めています。
通称「もちでん」と呼ばれているこの店で生まれた「米ていら」という商品は、第10回みやぎものづくり大賞グランプリを受賞しました。これは、文部科学省の「デュアルシステム」(生徒が学校で学びながら、企業で職場教育を受ける)ことにより、宮城県一迫高校生と共同で開発したものです。正に、米粉文化にチャレンジした成果といえるものです。