今日のオヤジの弁当
ボクが昼食に付き合えなくなってから、オヤジは一人で寂しそうにお昼ご飯を食べています。つい先日までは4つに仕切られた弁当箱に、けっこう豪華なおかずが並べられていましたが、今日は、何とゆでたまごが半分、ウインナーソーセージが半分、トマトが2切れ、それに生野菜が一握りほどです。わが家の家計もいよいよ厳しいのか?と思ったほどです。
しかし、あのお母ちゃんのことだから、弁当作りの途中でほかの仕事を思い出し、そのまま忘れてしまったのかもしれません。ただ、オヤジは、「私のメタボを気遣って、思いっきり粗食にしたのだろう」というのです。そして、白いご飯と青い葉っぱを口に運びなから泣いていました。これではあまりにもオヤジが可哀そうなので、今日は一つ、ガツンといってやろう思いました。
夕方、仕事から帰ってきたお母ちゃんに向かって、「お母ちゃん!いくらなんでもあんまりではないか。働いている間は、ご飯ぐらいちゃんと食べさせてやってよ!」。それからついでに、「ボクに供えたリンゴももう取り替える時期だよ!」と便乗してクレームをつけました。ところが肝心のオヤジは、「あれが本当の愛菜弁当なんだね」とうそぶいています。