行政はもっと知恵を絞るべき
被災地の復興がなかなかはかどらないのは、あまりにも震災の規模が大き過ぎ瓦礫などの処理が遅れていることもその原因の一つかもしれません。さらに追い打ちをかけるように東京電力福島第1原発事故の影響が拡大していることです。しかし、行政の対応を見ていると、「できない理由」を探して言い訳をしているようにしか見えません。
例えば、遅々として進んでいない集合住宅の問題一つとっても、建設する土地の手当がつかないので、手詰まりになっているというが、本当は土地がないのではなく、土地を買収する予算がないのであり、需要と供給のバランスを考えた交渉術がないことに原因があるような気かします。予算に限りがあるというのは何時の時代でも同じです。
だからこそ、震災に強い町づくりができていなかったわけですから、このような言い訳を繰り返していてもらちがあかないのは当然です。こうしたワンパターンの交渉術に飽き飽きしているからこそ、土地の取得という第一歩から躓いてしまうのだという反省があまりにもなさ過ぎるように思います。足りないのは、土地や予算ではなく市民感覚とのギャップ埋める知恵ではないでしょうか。