行者にんにく(その1)
行者にんにくは、ニンニクやニラのような独特のにおいがしますが、ユリ科ネギ属の多年草で、玉ネギ、ニンニク、ニラ、長ネギなどの仲間です。近畿地方以北の高原や深山に自生していますが、おもな産地は北海道です。幻の山菜とも呼ばれ、栄養面でも注目されているこの行者にんにくの栽培に取り組んでいる生産組合が大衡村にあります。
「ケンブリッジファーム」という牧場を経営する傍ら、行者にんにくの栽培に携わっているこの生産組合の代表である高橋賢一さんは、20年前に、牛の取引先である北海道から行者にんにくの醤油づけが届き、美味しさに感動するとともに疲労回復に効果があることを実感し、是非これを地元でも広めたいと思ったのがきっかけだということです。
しばらくして、石巻で行者にんにくの生産を行っている「㈱行者にんにく本舗」社長の内海竹雄さんと出会い、意気投合したことで、6年前から大衡村で栽培を始めることになった。その内海さんも、20年前糖尿病を患い食事制限をしたところかえって病気がちになってしまっていたところ、北海道の友人から行者にんにくを勧められたという