ムサシにとっても一区切り
平成24年3月11日2時46分、あれから早1年の月日が流れました。月日が流れても時計の針は、未だに大震災当時の2時46分を指したままです。店の復旧もまだ道半ばなので、区切りをつけられる心境ではないのですが、あともどりが出来ない以上、この1年間の総括をしてみたいと思いムサシも交えて主な出来事を振り返ってみました。
これも、実はムサシの提案なのですが、何の反省もなくただ後悔だけでやり過ごしてしまうと、折角の体験が全く生かされずに年を重ねることになってしまい、今後何が起こるか解らないという状況の中では、ただ無事を祈るしかないことになり、何の備えにもならないというのです。ムサシに言われるまでもなく、反省すべき点が沢山ありました。
わが家のムサシには、"自分が無事だったからよかった"というありきたりの喜び方は通用しません。それでは犠牲になった人に対して失礼だというわけです。それは、"ムサシを震災に遭わせなくてよかった"と私がつぶやいた時のムサシの表情から察することが出来ました。こんなことを思い出しながら話ができるようになったのも、一つの区切りを迎えたということなのでしょう。