ツキゴモリ
仙台市青葉区一番町の壱弐参横丁内にある「ツキゴモリ」は、まるで常連客の「隠れ家的」存在のようなひっそりとして控えめな佇まいの店です。シェフの鎌田さんは、調理専門学校で講師を務めているベテランで、和・洋・中いずれの料理にも精通していますが、この店では主にナポリタンやグラタンなどの洋食系の料理を提供しています。
といっても、実はナポリタンは、通常のメニューには入れていないということです。ランチとして出されることも稀にあるということですが、常連さんの「お任せ」に登場したり、特別のリクエストに応えて、昔ながらの味を提供するのだそうです。そのこだわりとは、敢えてバターは使わず、マーガリン、マッシュルームは缶詰、ウインナーを使います。
1.5ミリのスパゲッティーはわざと長めにゆでるなど、できるだけ昔の作り方に忠実に、当時の味を再現するようにしています。グラタンのホワイトソースも、バターと小麦粉から手作りしています。少しずつ牛乳を足してのばすという手間をかけて仕上げる。手間暇かけた料理をかしこまらずに手頃な価格で味わえる。まさしくここは常連客の隠れ家です。