今年も行われる帆手まつり
三百二十一年の伝統もつ神輿渡御が今年も行われます。鹽竈神社恒例の「帆手まつり」は、日本三大荒神輿として有名ですが、そもそもの起こりは、天和2年(1682年)に村の火災鎮圧と景気回復を祈って「伜(せがれ)まつり」の名で、正月20日に始められました。その後天和4年に中止されましたが、その年に大火があり再び復活したのだそうです。
しばらくは正月の28日に行われていましたが、その後明治14年に「帆手まつり」と改められ祭日も3月10日になり、大戦中も中止されることなく今日まで受け継がれています。今にして思えば、昨年の「帆手まつり」はあの東日本大震災がおこった前日に行われたわけですから、文字通り嵐の前の静けさだったのかもしれませんね。
火伏のまつりとして有名な帆手まつりの開催にあわせて、しおがま弥生灯火会(やよいとうかえ)も開催されます。今年は特にあの東日本大震災で被災された方々が復興への思いを込めて、絵や文字を置き灯籠や流し灯籠に託します。御神輿の順路に灯して、お祭りに訪れた方々と共に街の復興を願います。春の足音が聞こえてきそうな催しですね。