国産大豆100%の納豆
昭和23年創業の「有限会社わたり納豆」は、宮城県の南部に位置する亘理町に工場を構え、納豆づくりの技を磨きあげています。デリケートな菌を扱うので、空気の流れが悪いと雑菌が増えやすくよくない。交通の便がよく淀みない水と空気があり、風通しもよいため現在の場所を選んだ。より良い納豆を追い求め、研究を欠かさない照井社長の拘りである。
社長は、1時間に1回ほど発酵具合を見て回り、豆のふかし具合パック内の発酵状態、発酵室の匂いなどによって、室内の湿度や時間をこまめに調整している。23時に最終チェックを行い、翌日5時半には出勤し、納豆の出来を見るという生活を毎日行っています。「レベルの高いものを作るには、こうした調整は欠かせない」と社長はいいます。
原料は北海道産の小粒大豆「すずまる」をつかっていますが、同じ品種でも、産地によって味も固さも異なるという。このように品質の良い納豆を提供していくという強い思いが、2002年と2003年と農林大臣賞優秀賞を連続受賞に結びついた。大豆の良さを最も生かし、えぐみ・苦味をいかに少なくするか考えて作った「国産大豆100%」には全国のフアンも多いということです。