康正庵のそば
青葉区中山にある康正庵は、東京の有名店で修業した店主が1987年に開業した店で、繊細で上質な手打ちの美味しさが魅力です。主に北海道産のそば粉を二八の割合で使い、せいろ、田舎、変わりそばなど、毎日5種類を打ち続けています。なかでも一番のお勧めは、大麺の田舎とさらしな粉の白雪、変わりそばの3種類が楽しめる「三色盛り」です。
また、定番のせいろは、喉越しがよくモチッとした食感がいい。本枯2年節を削ってだし汁を吟味したつゆも柔らかい。珍しいのは、揚げたそばの実、刻みネギと白味噌などが調和した、香ばしい焼き味噌、見るからに美しいそばずしでしょう。これは、活車エビ卵焼きなどをそばと巻いたものです。そして、デザートはおかみ手作りのそばゼリー。
自宅を改造した店内は、テーブルと座敷で32席ほどあり、書画や調度品もなかなか洒落ている。震災後1週間で店を開け、もらい水をしながら、水が少なくてもできるうどんを打って出したということです。海水に生かしておく活魚も、エビ、ハゼなどで、旬の魚介類の天ぷらも楽しめますが、登米石越酒造の「澤の泉大吟醸」がこれらによくあいます。