ウニご飯
三陸沿岸のウニは、東北地方以北にすむキタムラサキウニで、とげが長く、身の色が淡い黄色であることが好まれています。ワカメやコンブなどの海藻の豊かな岩礁に生息し、3年ないし4年で漁獲できる5cmほどのサイズに成長します。漁獲量は全国5位と増えつつありますが、高級食材となってしまい昔のように豪快には食べられなくなりました。
ウニは縄文時代や弥生時代の遺跡からも見つかっており、かなり古くから食用とされていたようです。食用にしている部分は生殖巣で、旬は5月から7月にかけてです。濃厚で甘い味は独特ですが、磯の香りも強いので苦手な方もいるようですが、生をわさびしょうゆで頂くのが最高です。また、寿司ダネとしてもおなじみだと思います。
漁師はおにぎりに入れて持参したみそを、舟上でむきたてのウニに混ぜて食べるのだといいます。このキタムラサキウニは、あまり加工には適していないため、家庭では塩ウニやウニみそ、ウニご飯などにして食べます。作り方は、酒、しょうゆ、塩を入れてかき混ぜ、上にウニをのせて炊きます。炊き上がったらサックリと混ぜ、もみのりを散らします。