ムサシと寄り添うことで見えてきたこと
ワンちゃん達をこよなく愛する人は昔からあったのでしょうが、心がそこに向いていなかったためか、それとも鈍感だったのか、正直いってワンちゃん達の存在感をあまり意識したことはありませんでした。それがムサシと一緒に暮らすようになってからは、その存在感の大きさに、今更のように驚かされ続けているような気がします。
今度の東日本大震災でまた新たな事実に気づかされました。震災で被災したことがよいことだなどとは決して思いませんが、被災したワンちゃんと家族のふれあいを見ると、自分が決して異常ではないのだという思いが徐々に強まり、どのワンちゃんも大切な家族であり、立派に市民権を得ているのだということがよく解かるようになりました。
しかし、こんなに多くの人がワンちゃん達をかわいがり、家族の一員として暮らしているのに、社会全体の認知度からすると、まだまだ少数派でしかないような気がします。ほかの人に迷惑をかけることなど絶対にあり得ないと信じていながら、少数派であることを過剰に意識して行動せざるを得なかったことが悔やまれてなりません。