愛宕神社
愛宕神社は仙台駅から南へおよそ3.5?のところにあります。大きな赤い鳥居のある階段をのぼった高台にあり、仙台の市街地が一望できる景勝地として市民に親しまれています。元々は米沢にありましたが、伊達政宗の仙台城入りに合わせて社殿を造営し、この地に鎮座しました。それ以来、仙台総鎮守として歴代藩主や庶民から崇高を集めてきました。
主たる祭神である軻遇土神(かぐつちのかみ)は火の神であり、それに因んだ祭りである鎮火祭が旧正月の24日に城下を挙げて盛大に行われたと言われています。山門の両袖には日本最大の天狗の座像があります。神仏分離の前は普賢菩薩を祀っていたため、辰・巳年生一代守護とされています。神社でありながら山門が見られるのはその名残でしょうか。
愛宕神社から境内続きで行き来できる虚空蔵堂とその別当寺である大満寺は、ともに仙台開府以前から仙台城(青葉城)の地にあったため、築城の際に経ケ峯に移され、更に二代藩主伊達忠宗の墓所造営に伴い現在地に移されたことが文献に記されているということです。社殿は1650年から1659年頃のものと推定され、また内部の逗子も桃山様式の特徴があり、仙台市の文化財に指定されています。