ロックの逞しさ
三宅島の噴火で身に降りかかった数々の災難を見事に乗り越えたロック。わが家のムサシとは比べ物にならない苦労をしたのに何故かダブって胸が痛みました。それは多分、私たちがつい最近遭遇した大震災と三宅島の噴火が重なったことと無関係ではないと思うのですが、映画の中で勝手にムサシを主役にしてしまっていたのかもしれません。
ムサシを大震災に巻き込まなくてよかったと思う反面、もしかしてムサシと一緒に乗り越えられたらという思いがいつも交差しているため、より一層身にしみるものがあったのかもしれません。ムサシにその思いを打ち明けると、彼は相変わらずクールで、全く表情を変えることはあれませんが、複雑な思いであることを垣間見ることはできます。
ムサシは被災した友達の安否はもとより、助かったワンちゃん達のその後についてもずっと心配しています。そんなムサシであるからこそ、ロックのことを特別に扱うということをしないのかもしれません。一見クールに見えるのは私たち人間がまだ本当にムサシ達ワンちゃんの心を理解しきれていない証拠なのかもしれませんね。