山菜のおひたしと漬物
アイコ(ミヤマイラクサ)は、暗い林の中の湿り気のある場所に生えている。刺があるので触れると痛かゆくなるのが特徴ですが、刺は茹でると消えてしまいます。くせがないので、和え物や煮付け、汁物などにします。作り方は簡単で、葉を除いて茎だけにして洗い、塩を少しまぶしてお湯でシャキッと茹で、水で冷ましてから絞り、食べ安いように2ないし3センチに切り揃えます。
山地の湿り気のある林に生えているシドケ(モミジガサ)は、葉がモミジに似ているのでモミジガサとも呼ばれていますが、宮城県内ではシドケといい、特有の香りがします。洗って塩をひとつまみ入れた湯で、2ないし3分間ゆでたのち、根元をまとめて軽く絞り、2ないし3センチに切り揃えます。こちらは主におひたしにして食べます。
一方、日当たりがよく、湿り気のある山地や丘陵に生えるのがウイル(オオバギボウシ)です。この若い芽を摘んで食用にします。伸びたものは葉柄を食べますが、他の山菜と違い伸びた先端はかたくて苦いのが特徴です。特有のぬめりがありますが、クセもないしアクも少ないので、漬物、おひたし、和え物にして食べます。