女将のおもてなし弁当(その2)
日本三景の「松島の女将おもてなし弁当」は、松島の風景を想像させるものにしたかったというだけあって、その代表格である五大堂の風景を思わせるデザインに、浦戸諸島の菜の花、カキ、瑞巌寺に伝わる飛龍頭、掛け紙裏の街歩きマップにも気配りがされています。料理の中身は、カキごはんと鰻ごはんを中心に盛りつけられています。
これをベースに宮城・松島の女将おすすめの食材を少しずつ多彩に並べられています。小海老とアサリのかき揚げ、カキとほうれん草の柚子味噌田楽、マグロの竜田揚げなどです。一方、塩釜の地名の由来になったといわれる「藻塩焼」を活かし、塩釜の豊かな食材を組み合わせて生まれた「塩竈藻塩弁当」は、てまり寿司と海鮮料理を、添えられた藻塩で味わうユニークなものです。
好みの塩を振ることで、塩自体の甘みやミネラル感が楽しめ、同時に素材本来のおいしさも引き立ちます。好評だった第一弾「塩結」画おむすびスタイルなのに対し、新作「塩彩」は海鮮弁当で、帆立や海老のてまり寿司、鮭の柚庵焼き、カキのオリーブ漬けなど、手法も多彩ですが、特性の「塩竈の藻塩」包みがついていて、お好みでかけて楽しめますので、お持ち帰りも可能ということです。